毎日のウォーミングアップのやり方
皆さんは毎日、どのようにフルートを吹き始めているでしょうか?
午前中の早い時間から練習する音大生、仕事や学校が終わり家に帰ってから練習を始める愛好家や学生、それぞれフルートを練習するときのモチベーションは違うでしょう。
朝から練習する場合にはまだ身体は完全に目覚めておらず、逆に終業後には身体は疲れています。
もし、やる気がなかなか起きずにフルートを毎日吹くのが億劫になっている時には、ウォームアップの内容を見直してみると少し改善するかもしれません。
そもそもウォームアップをなぜするかというと、より柔軟にフルートをコントロールできるようになるためです。
多くの方はモイーズの「ソノリテについて」等のロングトーンから始めるかと思いますが、モイーズ自身はロングトーンから練習を始めるよう勧めてはいない事に留意しましょう。
詳しくは、マルセル・モイーズ考 第3回『モイーズのレッスン』をご参照ください。
モイーズがフルートを吹くときにはまず低音から始め、時間をかけて高音域へ移行してゆく事で唇に無駄な負担や緊張がかからないようしていたそうです。
確かに理にかなった方法ですが、毎日このようにウォームアップからはじめていると、ロングトーンをしないとフルートが吹けなくなってしまうことがあります。
そして何より、ロングトーンから始まる練習は退屈ですので、もしかするとモチベーションを下げている原因となっていることがあるかもしれません。
ある程度曲やエチュードを吹いて身体や指、楽器が暖まった頃にロングトーンを練習するべきだと考えています。
ロングトーンとして利用されているモイーズの著作「ソノリテについて」の初めの練習が作られた本来の目的は、”音出し”のためではありません。
楽器を持っていきなりこれらの練習を始めても、なかなかうまく行くどころか、却って変に力んでしまったりして良くない結果を生み出してしまう事もあるでしょう。
毎日ロングトーンから始めている方は、時々ロングトーン以外の練習から始めてみることをおすすめします。
モイーズは「モイーズ: フルートのための24の旋律的小練習曲」から練習を始めることを勧めています。
”オケスタ”とはオーケストラスタディのことで、オーケストラ作品の難しいパッセージやフレーズを集めたものです。
プロのオーケストラの入団試験では、オケスタのなかからいくつかの有名な難しいパッセージが課題となります。
これらはプロの演奏家でも演奏する事が難しいものが多く、一朝一夕には演奏できるものではありません。
これらを使い、ウォームアップを始めてゆきます。
まずはいくつか有名なフレーズを見てゆきましょう。
ベートーヴェンのレオノーレ序曲第3番の後半部分、メンデルスゾーンの真夏の夜の夢のスケルツォ、サンサーンスの鳥かごなどは、ダブルタンギングの練習やブレスコントロールの練習になります。
また、ラヴェルのダフニスとクロエのソロ、ドビュッシーの牧神の午後、ブラームスの交響曲第4番のソロなどは、プロオーケストラのオーディションではほぼ必須課題となっております。
また、オーケストラスタディ以外にも、今さらっている曲から始める事も有効です。
毎日の自分のコンディションがわかり、今日は何を重点的に練習すれば良いかをはっきりさせてから練習を始める事で、何も考えずに練習するよりもはるかに効果的に練習できるでしょう。
何をしなければならないのか目的がはっきりしていると、結果も出やすく上達もはやくなります。
まずは曲やオーケストラスタディを吹いてから、ロングトーンや毎日の音階の練習をしてみましょう。
オーケストラの入団試験は、午前中の早い時間から行われる事もあります。
身体が起きていないから上手くできないという言い訳は通用せず、試験に通る事ができないだけです。
どんなときにも最高のパフォーマンスを発揮できるよう、常日頃から準備しておく必要があります。
午前中の早い時間から練習する音大生、仕事や学校が終わり家に帰ってから練習を始める愛好家や学生、それぞれフルートを練習するときのモチベーションは違うでしょう。
朝から練習する場合にはまだ身体は完全に目覚めておらず、逆に終業後には身体は疲れています。
もし、やる気がなかなか起きずにフルートを毎日吹くのが億劫になっている時には、ウォームアップの内容を見直してみると少し改善するかもしれません。
ウォームアップ
そもそもウォームアップをなぜするかというと、より柔軟にフルートをコントロールできるようになるためです。
多くの方はモイーズの「ソノリテについて」等のロングトーンから始めるかと思いますが、モイーズ自身はロングトーンから練習を始めるよう勧めてはいない事に留意しましょう。
詳しくは、マルセル・モイーズ考 第3回『モイーズのレッスン』をご参照ください。
モイーズがフルートを吹くときにはまず低音から始め、時間をかけて高音域へ移行してゆく事で唇に無駄な負担や緊張がかからないようしていたそうです。
ロングトーンから練習を始める際の問題点
確かに理にかなった方法ですが、毎日このようにウォームアップからはじめていると、ロングトーンをしないとフルートが吹けなくなってしまうことがあります。
そして何より、ロングトーンから始まる練習は退屈ですので、もしかするとモチベーションを下げている原因となっていることがあるかもしれません。
ある程度曲やエチュードを吹いて身体や指、楽器が暖まった頃にロングトーンを練習するべきだと考えています。
ロングトーンとして利用されているモイーズの著作「ソノリテについて」の初めの練習が作られた本来の目的は、”音出し”のためではありません。
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「ソノリテについて」という題名の通り音色を改善し、どんな音量、音域でも均一に演奏する事を目的としているものであるため、繊細なコントロールが必要となってくる練習なので、フルートを吹いていない状態から行うには少々唇に負担がかかってしまいます。
楽器を持っていきなりこれらの練習を始めても、なかなかうまく行くどころか、却って変に力んでしまったりして良くない結果を生み出してしまう事もあるでしょう。
毎日ロングトーンから始めている方は、時々ロングトーン以外の練習から始めてみることをおすすめします。
モイーズは「モイーズ: フルートのための24の旋律的小練習曲」から練習を始めることを勧めています。
曲やオケスタから
”オケスタ”とはオーケストラスタディのことで、オーケストラ作品の難しいパッセージやフレーズを集めたものです。
プロのオーケストラの入団試験では、オケスタのなかからいくつかの有名な難しいパッセージが課題となります。
これらはプロの演奏家でも演奏する事が難しいものが多く、一朝一夕には演奏できるものではありません。
これらを使い、ウォームアップを始めてゆきます。
まずはいくつか有名なフレーズを見てゆきましょう。
ベートーヴェンのレオノーレ序曲第3番の後半部分、メンデルスゾーンの真夏の夜の夢のスケルツォ、サンサーンスの鳥かごなどは、ダブルタンギングの練習やブレスコントロールの練習になります。
また、ラヴェルのダフニスとクロエのソロ、ドビュッシーの牧神の午後、ブラームスの交響曲第4番のソロなどは、プロオーケストラのオーディションではほぼ必須課題となっております。
また、オーケストラスタディ以外にも、今さらっている曲から始める事も有効です。
毎日の自分のコンディションがわかり、今日は何を重点的に練習すれば良いかをはっきりさせてから練習を始める事で、何も考えずに練習するよりもはるかに効果的に練習できるでしょう。
何をしなければならないのか目的がはっきりしていると、結果も出やすく上達もはやくなります。
まずは曲やオーケストラスタディを吹いてから、ロングトーンや毎日の音階の練習をしてみましょう。
備考:
オーケストラの入団試験は、午前中の早い時間から行われる事もあります。
身体が起きていないから上手くできないという言い訳は通用せず、試験に通る事ができないだけです。
どんなときにも最高のパフォーマンスを発揮できるよう、常日頃から準備しておく必要があります。