ホイッスルトーンの練習

ホイッスルトーンの練習


ホイッスルトーンは、フルートで普通に音を出すよりも繊細に息をコントロールしなければならないので、アンブシュアのための良いトレーニングになります。

大きな音を出さなくても練習できるので、フルートを吹けない時にはホイッスルトーンだけでも練習するとアンブシュアの維持にとても効果的です。

この記事ではホイッスルトーンができる方のために、さらにアンブシュアのために有効な練習方法をまとめてみました。

ホイッスルトーンの基本的なやり方は、以前の記事に書いてあるので参考にしてください。

この記事は、『音を出さなくても出来るフルートの練習方法まとめ(指のトレーニング、アンブシュア、タンギング、ブレスとビブラート)』のアンブシュアの訓練の項目のまとめです。

ホイッスルトーンの練習


フルートのホイッスルトーンでは、本来は倍音構成音しか音が出ませんが、口笛のようなアンブシュアでホイッスルトーンを吹くと倍音構成音以外の音も出すことが出来ます。

一番低いドの指遣いのまま、音階を吹いてみます。

※以下の譜例は全て、一番低いドの運指のままホイッスルトーンで行ないます。

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練習1


まずは、A. 簡単な分散和音を吹いてみます。B. は低い音域での分散和音です。

C. からは音階を吹いてみましょう。



口笛を吹くのに近い感覚で、倍音構成音以外の音を出してゆきます。
G.は高音域の練習です。

H.可能なら"ラ"まで出してみましょう。

練習2


次に、さらに低い音域を音階で練習します。

低い音域では、口の中を広げ、唇周辺の筋肉はリラックスさせましょう。

ホイッスルトーンで低い音域の音を出す場合、弱い息を上手にコントロールする必要があります。


E. 可能なら低い"シ"まで出してみましょう。

練習3


全ての音域で音階が出来るようになったら、様々な音階や分散和音を吹いてみましょう。

はじめはかなり難しいかもしれませんが、根気よく練習していればだんだんと出来るようになるでしょう。

まずは全音域を練習してみましょう。


 B: 次に、低い音域から順番に練習します。


次の C. はさらに細かいアンブシュアのコントロールの練習です。

D. では分散和音でも練習します。


F. ではオクターブの練習です。


更に難しいインターバルを、G. にまとめました。

練習4


最後に簡単な曲を吹いてみましょう。
全て一番低い"C"の指使いです。

A. 花


B. 浜辺の歌。


途中に出てくる"♯ソ"は、Cの指使いでも可能ですが、難しければこの音のみ右手小指のCisキーを使ってみましょう。



C. トロイメライ。


高い"ラ"まで出してみましょう。


D. さくらさくら


繰り返し後にオクターブを上げて練習してみましょう。


ここまでできるようになったら、半音階に挑戦してみてください。

よりアンブシュアを繊細にコントロールする練習ができます。


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