基礎練習はコツコツと粘り強く2
ロングトーンや音階練習などの基礎練習が退屈だと感じたときに、少しでも参考になれば幸いです。
退屈な基礎練習
子供の頃にピアノを習ったことがある多くの人が疑問に思ったであろう事の一つは、なぜハノンとチェルニーをやらなければならないのかという事ではないでしょうか?
なぜあんなに退屈な練習をレッスンで毎回させられるのか。子供にはなかなか苦痛な事であると思います。
フルートの場合にも似たような事が起こります。
フルートを初めてしばらく経ち、ようやく音が出るようになったのでレッスンでも受けてみようかなと教室へ行った時。
自分の吹きたい曲を練習していったにも関わらず、先生に次回やってくるように渡された、小難しくて退屈な曲(エチュード)と音をただ伸ばすだけの練習(ロングトーン)。
こんなつまらない練習をするためにフルートを始めたんじゃない!などと、教室をやめてしまった経験がある方も、もしかすると結構いらっしゃるのではないかと思います。
初心者のみならず、将来音楽家になるべく練習に励む音楽家のたまごたちも、音楽高校や音大の受験の際には、音階を全調吹かなければならなりません。
退屈な練習が、なぜこのように重要視されているのでしょうか?
なぜ基礎練習をするのか?
基礎練習にも様々な種類があります。
音色のため、ブレスのため、アンブシュアのため、指のため等々、自分のフルートを演奏する上で問題点となる欠点を克服する為の練習を集中して行うことで、より上達が早くなります。
また曲を演奏するだけでは克服することのできない問題も、正しい練習をする事で克服することができるでしょう。
効果が出るのは数ヶ月後
いくら基礎練習が上達を早めるからといって、すぐに効果が現れるわけではありません。
筋トレと同じように、長い時間をかけて根気よく身体を訓練してゆく必要があります。
基礎練習を始めたての頃には、筋肉痛になってしまったり、やり過ぎると指が痛くなったりする事もあります。
痛みが起こるということは、当然ながらその方法は正しくはないという身体のシグナルです。
そんな時は楽器の構え方が悪かったり、不必要な力みが身体にかかっているので、自分のどこが良くないか観察してみましょう。
そのようにして、より楽で自然な、かつ正しい身体の使い方を学ぶことができます。
注意点として、くれぐれもやり過ぎには注意しましょう。
腱鞘炎になってしまっては元も子もないので、どこまで自分の身体ができる範囲かを見極めながら注意深く練習を行う必要があります。
簡単にまとめると...
例:音階を吹いていて手が痛くなったら→そのやり方は良くないと知ることができた。→良くないやり方をたくさん知ることで良いやり方がわかる。→それには時間がかかる。
・基礎練習は音楽性とテクニック両方を改善するための練習方法
・大切なのは同じことを毎日コツコツと長期間にわたって続けること
基礎練習はコツコツと粘り強く1
フルートの練習方法 >
基礎練習を音楽的に練習しよう
楽器の演奏は音楽性とテクニックに分けることができますが、音楽は音楽性とテクニックは本来分けることができません。
時々、技術的な事は人間離れしているのに音楽性があまりにもお粗末な演奏を耳にします。
また逆も然りでとても面白い演奏をするのに、技術的な事が不足しており残念な演奏にも出会います。
どちらの問題も基本的には、基礎練習を音楽的に練習することで克服することが可能です。
まとめ
・タファネルゴーベールの第4番の音階、ライヒャートの分散和音などは必須