シュヴェードラーとベーム式フルートの写真

このページでは、私が所有するフルートのうち材質の種類が違う4本を紹介しています。


シュヴェードラーフルート(レフォームフルート)とベーム式フルート(いわゆる一般的なフルート)の写真





上から
アルタスフルート  ALモデル
M.M.メーニッヒ  グラナディラ製
ムラマツフルート 24金モデル
M.M.メーニッヒ シュヴェードラーフルート(レフォームフルート)



音源の紹介


フルートの材質による音色の違い


テレマンの無伴奏フルートのためのファンタジーより、第三番ロ短調です。
シュヴェードラー→木製→銀製→金製の順番に吹いています。



頭部管の様子



写真一番手前のシュヴェードラーフルートは、「レフォームフルート」と呼ばれます。
レフォームフルートとは、唄口の左右が大きく盛り上がっているものを言います。



私の所有しているシュヴェードラーフルートは、メーニヒ(M.M.Mönnig)が製造した後期のもので、頭部管が長めに作られています。
現在のフルートでも頭部管が長めに設計されたものがありますが、大きくダイナミックな
音色を目指しているため、頭部管のテーパー(唄口からボディに向かって頭部管の膨らみ具合)が長めに設計されています。




キーシステム



シュヴェードラーフルートは、ベーム式と指使いが異なります。
また音孔もベーム式のものより多いです。


足部管


足部管。シュヴェードラーフルートもH管です。


メーニヒのフルートは、足部管のキーのデザインが独特です。
左側はEsキー、中央下はCisキー、中央上はCキー、右側はHキーとなっています。




足部管側から見た写真





斜めから。



頭部管側から。





頭部管、足部管を装着した様子




頭部管を上から見たところ。
このシュヴェードラーフルートはリッププレートがプラスチック製です。
この時代のドイツの金属製フルートの多くには、プラスチック製のリッププレートが用いられていました。






左から二番目の木製のフルートの唄口にもウェーブが付いています。
息が入りやすくするためです。




円錐形のシュヴェードラーフルート




足部管側にゆくにつれ、シュヴェードラーフルートは管体が細くなっています。
シュヴェードラーはベーム式の円筒型のフルートの胴体よりもトラヴェルソなどの円錐型の方が理想的であると考え、ベーム式フルートが普及しだしてもシュヴェードラーフルートの開発を続けました。
ドイツではフランスやイギリスよりもベーム式フルートの普及が遅くなったのは、シュヴェードラー式やマイヤー式といったトラヴェルソをさらに発展させたものが好まれたせいもあります。
ドイツでは今からおよそ100年前までシュヴェードラーフルートなどが吹かれていました。










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