循環呼吸をマスターしよう
ここでは、循環呼吸をマスターするための練習方法をまとめています。
先生によっては循環呼吸を用いることを断固として反対する方もいらっしゃいますが、つい先日亡くなったオーレル・ニコレをはじめとして、レングリ、フォルミザーノといった世界の第一線で活躍する多くのフルーティストは循環呼吸ができます。
循環呼吸は、訓練すれば誰でもできるようになり、また実はそこまで難しいテクニックでは決してないのです。
また循環呼吸は、別にできなくても良いテクニックですので、難しいものだと身構えずに、こんなもんかと気軽に読んでいただければ幸いです。
循環呼吸は、現代曲以外には活用する機会があまり無いテクニックです。
とある金髪の超有名なフルーティストは循環呼吸を現代曲以外のものでも多用していますが、残念ながら音楽的な効果はあがっていないというのが私の意見です。これは当然ながら私個人の意見であり、好みの問題、スタイル、その他さまざまな要素があるので良い悪いでは判断できないことですが、多くの場合には古典的な曲では使わないというのが一般的な見解であると言えます。
もし、どうしても使うとしたら、息を吸う時に鼻で音をたてずに目立たないよう使わなくてはなりませんが、そんなことをするくらいなら、はじめから音楽的なブレスを吸ったほうがもっと自然で効果的です。
では、なぜ循環呼吸をお勧めするのかという理由は次の通りです。
1、循環呼吸をマスターすることは、単に息を長く伸ばせるようになるだけではなく、アンブシュアをコントロールする上で良いコントロールになり、また喉をひらくための訓練にもなり音色も改善します。
2、現代曲を吹く時にレパートリーが広がり、解釈や表現にもさらに可能性を追求できます。
3、オーケストラで吹く時にはかなり重宝するテクニックであり、循環呼吸をできるのとできないのとでは雲泥の差が出ることがあります。
普段使わなくてもできるに越したことは無いし、メリットもなかなかあるので是非練習されることをおすすめします。
具体的にどのように練習すれば良いか、ここではひとつの提案をします。
タンギングやビブラート、トリルや音階のように、循環呼吸をはじめとした現代的な奏法も毎日練習すると、とても良い効果があるのでおすすめします。
コップに水を入れストローでブクブクやる方法は、はじめて循環呼吸をやる際にイメージを掴む手がかりにはなるかもしれませんが、これをやっていても循環呼吸はできるようにならないので、楽器を持って実践するのが一番手っ取り早いです。
ただし、はじめは上手くできなくて当たり前なので、諦めずに毎日5分程度、コツコツ練習を重ねることが必要です。
ではまず、楽器を持ち以下の楽譜のAのトリルをしながら循環呼吸をしてみましょう。
普通にフルートを吹き、トリルしている間に頬を少し膨らませ、鼻から吸うと同時に口の中の空気を押し出します。
文章では伝わりませんし、これといった良いコツも無いので、ご自分の感覚を信じてどうやったら上手くいくか試行錯誤してみましょう。
上掲楽譜のAでは、トリルしている時に口に息を貯め、貯めた息を吐くと同時に鼻から息を吸います。この練習ができるようになるにはだいたい3ヶ月から半年はかかることを念頭においてください。
ここまで出来れば、B,C,Dとだんだん難しくなっていくこともすぐにできるようになります。
Bではトリル以外に音階進行している時に吸う練習、C,Dでは短い時間で吸うための訓練です。
これらができたら、さまざまな曲から使えそうな箇所を探して、循環呼吸のための訓練として、なるべく多用しながら練習してみてください。
中音域が比較的やりやすいので、まずはそこからはじめ、だんだんと音域を広げて行きます。
とにかく自分なりのコツをつかむことが上達の近道です。
毎日たくさんの曲でいろいろと試してみてください。
どうしても、どうやって良いか自信が持てないという方は、以前の記事『フルートで循環呼吸をマスターするためのおすすめ練習法』をご参照ください。
頭ごなしに循環呼吸を否定する言葉を信じることよりも、貪欲にいろいろなことができるようになってから初めて、音楽表現のために最も適切な方法を探求すれば良いのです。
ぜひ、先入観に惑わされることなく、循環呼吸ができるよう練習してみてはいかがでしょうか。
こちらの本も参考になります。
循環呼吸ができることは当たり前
先生によっては循環呼吸を用いることを断固として反対する方もいらっしゃいますが、つい先日亡くなったオーレル・ニコレをはじめとして、レングリ、フォルミザーノといった世界の第一線で活躍する多くのフルーティストは循環呼吸ができます。
循環呼吸は、訓練すれば誰でもできるようになり、また実はそこまで難しいテクニックでは決してないのです。
また循環呼吸は、別にできなくても良いテクニックですので、難しいものだと身構えずに、こんなもんかと気軽に読んでいただければ幸いです。
循環呼吸を練習するメリット
循環呼吸は、現代曲以外には活用する機会があまり無いテクニックです。
とある金髪の超有名なフルーティストは循環呼吸を現代曲以外のものでも多用していますが、残念ながら音楽的な効果はあがっていないというのが私の意見です。これは当然ながら私個人の意見であり、好みの問題、スタイル、その他さまざまな要素があるので良い悪いでは判断できないことですが、多くの場合には古典的な曲では使わないというのが一般的な見解であると言えます。
もし、どうしても使うとしたら、息を吸う時に鼻で音をたてずに目立たないよう使わなくてはなりませんが、そんなことをするくらいなら、はじめから音楽的なブレスを吸ったほうがもっと自然で効果的です。
では、なぜ循環呼吸をお勧めするのかという理由は次の通りです。
1、循環呼吸をマスターすることは、単に息を長く伸ばせるようになるだけではなく、アンブシュアをコントロールする上で良いコントロールになり、また喉をひらくための訓練にもなり音色も改善します。
2、現代曲を吹く時にレパートリーが広がり、解釈や表現にもさらに可能性を追求できます。
3、オーケストラで吹く時にはかなり重宝するテクニックであり、循環呼吸をできるのとできないのとでは雲泥の差が出ることがあります。
普段使わなくてもできるに越したことは無いし、メリットもなかなかあるので是非練習されることをおすすめします。
循環呼吸の練習法方
具体的にどのように練習すれば良いか、ここではひとつの提案をします。
タンギングやビブラート、トリルや音階のように、循環呼吸をはじめとした現代的な奏法も毎日練習すると、とても良い効果があるのでおすすめします。
コップに水を入れストローでブクブクやる方法は、はじめて循環呼吸をやる際にイメージを掴む手がかりにはなるかもしれませんが、これをやっていても循環呼吸はできるようにならないので、楽器を持って実践するのが一番手っ取り早いです。
ただし、はじめは上手くできなくて当たり前なので、諦めずに毎日5分程度、コツコツ練習を重ねることが必要です。
ではまず、楽器を持ち以下の楽譜のAのトリルをしながら循環呼吸をしてみましょう。
普通にフルートを吹き、トリルしている間に頬を少し膨らませ、鼻から吸うと同時に口の中の空気を押し出します。
文章では伝わりませんし、これといった良いコツも無いので、ご自分の感覚を信じてどうやったら上手くいくか試行錯誤してみましょう。
循環呼吸の練習方法 |
上掲楽譜のAでは、トリルしている時に口に息を貯め、貯めた息を吐くと同時に鼻から息を吸います。この練習ができるようになるにはだいたい3ヶ月から半年はかかることを念頭においてください。
ここまで出来れば、B,C,Dとだんだん難しくなっていくこともすぐにできるようになります。
Bではトリル以外に音階進行している時に吸う練習、C,Dでは短い時間で吸うための訓練です。
これらができたら、さまざまな曲から使えそうな箇所を探して、循環呼吸のための訓練として、なるべく多用しながら練習してみてください。
中音域が比較的やりやすいので、まずはそこからはじめ、だんだんと音域を広げて行きます。
とにかく自分なりのコツをつかむことが上達の近道です。
毎日たくさんの曲でいろいろと試してみてください。
どうしても、どうやって良いか自信が持てないという方は、以前の記事『フルートで循環呼吸をマスターするためのおすすめ練習法』をご参照ください。
おわりに
循環呼吸ができるようになることは、音楽表現の幅を広げ、あらたな可能性を生み出します。アンブシュアの訓練としてもとても良い勉強になります。頭ごなしに循環呼吸を否定する言葉を信じることよりも、貪欲にいろいろなことができるようになってから初めて、音楽表現のために最も適切な方法を探求すれば良いのです。
ぜひ、先入観に惑わされることなく、循環呼吸ができるよう練習してみてはいかがでしょうか。
こちらの本も参考になります。