メトロノームについて
バロック時代、テンポを手の脈で測っていました。画期的な発明であるメトロノームはアムステルダム出身の機械工メルツェルが1814年に発明し、1816年ウィーンで改良され今日に至ります。
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J.S.バッハの時代にはテンポを計る道具として、手の関節で感じられる脈拍を用いた。
脈を計って得られるものは、正確な速度としての保障には程遠く、ただ見せかけだけの不確かな方法であることは明らかだ。
アムステルダム(1814)の機械工ウィンケル(Winkel)の画期的な発明により、機械式のテンポを計る機械は徐々に人々に受け入れられていった。
そして、ウィーンで機械工メルツェル(Joh.Neb.Mälzel)が1816年に改良したものが、今日まで正確なテンポの決定に貢献しているメトロノームである。
メルツェルのメトロノームはゼンマイ装置からなる。
直立した振り子には、上下に動かすことができる重りが取り付けられている。
作曲家の指示に従いこの重りを、メトロノームのケースに書かれた数字の目盛りにあわせる。
おもりが低い位置にあわせられれば、振り子は速く左右に振れるようになる。
例として楽譜の初めに指示が M.M.♩=100 とあれば、メルツェルのメトロノーム(重りは 100 の位置へあわせられる)は1分間に100回打つ(それゆえ前述の定義では100個の四分音符が一分間に演奏される)。
メトロノームは、初心者にとって指揮者として用いる事も出来る。
メトロノームは癇癪を起こさずいつも良い神経を持ち、何より邪魔にならない。
訳注:ここではシュヴェードラーは初心者にわかりやすくメトロノームの使い方を書いています。ただ、練習する際にどのようにメトロノームを用いるべきかは書かれておりません。
メトロノームが発明されてから今日まで、メトロノームはクラシック音楽に重要なテンポを正確に表記する手段として用いられてきました。
正確なテンポを記すだけでなく、例えばベートーベンの作品(ありえないくらい速い速度が書かれている)に見られるように、一種の表情記号としての役割を持っています。
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メトロノームについて
昔はテンポを脈で計っていた
J.S.バッハの時代にはテンポを計る道具として、手の関節で感じられる脈拍を用いた。
脈を計って得られるものは、正確な速度としての保障には程遠く、ただ見せかけだけの不確かな方法であることは明らかだ。
メトロノームの発明
アムステルダム(1814)の機械工ウィンケル(Winkel)の画期的な発明により、機械式のテンポを計る機械は徐々に人々に受け入れられていった。
そして、ウィーンで機械工メルツェル(Joh.Neb.Mälzel)が1816年に改良したものが、今日まで正確なテンポの決定に貢献しているメトロノームである。
メルツェルのメトロノームはゼンマイ装置からなる。
直立した振り子には、上下に動かすことができる重りが取り付けられている。
作曲家の指示に従いこの重りを、メトロノームのケースに書かれた数字の目盛りにあわせる。
おもりが低い位置にあわせられれば、振り子は速く左右に振れるようになる。
例として楽譜の初めに指示が M.M.♩=100 とあれば、メルツェルのメトロノーム(重りは 100 の位置へあわせられる)は1分間に100回打つ(それゆえ前述の定義では100個の四分音符が一分間に演奏される)。
メトロノームは、初心者にとって指揮者として用いる事も出来る。
メトロノームは癇癪を起こさずいつも良い神経を持ち、何より邪魔にならない。
訳注:ここではシュヴェードラーは初心者にわかりやすくメトロノームの使い方を書いています。ただ、練習する際にどのようにメトロノームを用いるべきかは書かれておりません。
メトロノームが発明されてから今日まで、メトロノームはクラシック音楽に重要なテンポを正確に表記する手段として用いられてきました。
正確なテンポを記すだけでなく、例えばベートーベンの作品(ありえないくらい速い速度が書かれている)に見られるように、一種の表情記号としての役割を持っています。
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