一人でフルート四重奏曲を吹いて多重録音した話
私はフルートを始めた小学生の頃から長年、CDでこの曲を聴くことが楽しみでした。
そしていつか演奏したいと夢見ておりました。
幸いなことに音大に入ってから、先輩、後輩、同級生たちとこの曲を何度も演奏する機会に恵まれました。
幸いなことに音大に入ってから、先輩、後輩、同級生たちとこの曲を何度も演奏する機会に恵まれました。
しかし長年愛していた曲に愛着がありすぎて、なかなか自分でこうやりたいということがその時に全てできたわけではありません。
ボザ「夏山」より第1楽章
当時はまだ、多重録音のための便利なアプリもありません。
私もまだ大学を卒業年たてで、ドイツ留学が始まる前に日まで時間を持て余しておりました。
ある日、マックブックとポータブルレコーダーで全部自分のフルートでボザの「夏山」を録ってみようと思いつき、何もわからないまま拙い編集技術で作りました。
当時の録音手順
まず、ローランドのエディロールR09というポータブルレコーダーで、スコアを見ながら主要な声部だけを抜き出したソロ曲のようなものを録音しました。
その録音したものをヘッドフォンで聴きながら、各パートを吹いたものを1トラックずつポータブルレコーダーで録音しました。
そして最後に、ポータブルレコーダーで録音した各パートの音源を、ガレージバンドで合成するという行程で作りました。
大きくずれている箇所はガレージバンドの編集機能で修正することができるのですが、当時はまだそのような使い方を全く知らなかったので試行錯誤しつつ頑張っています。
また、編集途中で変なエフェクターをいじってしまい、音程がおかしくなったままもとに戻せなくなってしまいました。
YouTubeに初投稿した拙い音源にもかかわらず、ありがたいことに1万件を超える再生数となって、恥ずかしながら消すに消せないものとなってしまいました。
初めて録った物は1楽章のみで、いつか全楽章を録りたいと思っていました。
大きくずれている箇所はガレージバンドの編集機能で修正することができるのですが、当時はまだそのような使い方を全く知らなかったので試行錯誤しつつ頑張っています。
また、編集途中で変なエフェクターをいじってしまい、音程がおかしくなったままもとに戻せなくなってしまいました。
YouTubeに初投稿した拙い音源にもかかわらず、ありがたいことに1万件を超える再生数となって、恥ずかしながら消すに消せないものとなってしまいました。
録音しなおしたもの
初めて録った物は1楽章のみで、いつか全楽章を録りたいと思っていました。
ドイツに留学し、相変わらず暇で時間を持て余していたため全曲録音しようと思い立ち、作ったものがこちらです。
この録音の時には、ガレージバンドもかなり使いこなせるようになっており、今回はポータブルレコーダーではなく、パソコンにマイクをつなげて各声部のフレーズごとに録ってゆきました。
ボザ「夏山」全楽章
この録音の時には、ガレージバンドもかなり使いこなせるようになっており、今回はポータブルレコーダーではなく、パソコンにマイクをつなげて各声部のフレーズごとに録ってゆきました。
1つ1つのフレーズを吟味しながら録音したのでいわゆる「ライブ感」は無いかもしれませんが、こういうやり方をしないと2楽章の速いパッセージを合わせることはほぼ不可能でした。
また、3楽章の自由なテンポにつけることは難しいので何度もフレーズを細かくわけ、合うまで何度も録るという方法で作りました。
ちなみに特に音程をいじったり、細かい部分を編集で修正することはしてません。
ひたすら良いフレーズが録れるまで繰り返し録音しています。
この録音では、当時自分がやりたいと思ったことがほぼできて割と満足しています。
この録音では、当時自分がやりたいと思ったことがほぼできて割と満足しています。
もちろん、今聴き直すと課題が山積みなので恥ずかしくなってしまいますが。
終わりに
自分ですべての声部を録音してみると、自分の演奏を客観的に聴くことができます。
普段の練習では発見できないような課題も、たくさん見つかりました。
編集技術が上達するにつれ、CDなどの音源を聴くと、繋ぎ合わせた箇所やどのような編集したのかがよくわかるようにもなりました。
編集技術が上達するにつれ、CDなどの音源を聴くと、繋ぎ合わせた箇所やどのような編集したのかがよくわかるようにもなりました。
またいつか、何かしらの曲を多重録音して作ってみたいと思っています。