フルートの基礎知識(フルートとはどんな楽器?なぜ横に構える?金属なのに木管楽器)
フルートとはどんな楽器か、簡単に説明します。
フルートとはどんな楽器かご存じでしょうか?
独学でフルートをやりたい方はすでにご存じでしょうが、こんな楽器です。
様々な種類のフルートがあります。
一般的に演奏されているフルートは、以下のようなものです。
そしてこんな音色がします。
なぜフルートは楽器を横向きに構えるのかご存じでしょうか?
実は横に構えることで様々なメリットがあるのです。
リコーダーのような縦笛は、歌口(楽器をくわえるところに空いている穴)からエッジに「ブロック(Block)」や「ケーン(Kern)」と呼ばれる部分があります。
Von Bluewave - http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Recorder300.png, Gemeinfrei, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2288577
このブロックが息のビームの方向を決めてくれるため、演奏者が息を楽器に吹き込むと簡単に音が出ます。
しかし、横笛にはこのブロックがありません。
ブロックが無いため息のビームの方向を自分で調整しなければならず、横笛の音を出すためには練習が必要です。
しかし、息のビームの方向や太さなど様々な要素を自由に調整することで、より多彩な音色や大きな音量で演奏できるようになりました。
さらに、ビームの方向が自由に調整できるため、楽器の音域もより広くなりました。
尺八のようにブロックをもたない縦笛もありますが、歌口が管体の直径と同じになってしまうと音色と音量のバランスが上手く取れず、またこれらの楽器は楽器を口にあてておくことが難しいため、多くの音孔をもち技巧的に演奏することにも向いていないので、
西洋音楽で求められる「明瞭な美しい音色」のために採用されることはありませんでした。
西洋音楽で用いられるオーボエ、クラリネット、ファゴットといった縦笛は、「リード」と呼ばれる葦や竹、時にはプラスチックのような合成樹脂でできたものを使用します。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/リード
ほとんどのフルートは金属でできていますが、オーボエやクラリネット、ファゴットと同じく『木管楽器』に分類されます。
なぜだかご存じでしょうか?
昔のフルートはリコーダーのように木でできていたためという理由の他に、発音の原理があげられます。
金属でできている、いわゆる『金管楽器』はマウスピースという部分が付いており、唇を振動させることで音を発生させています(唇簧(しんこう)やリップリードと呼ばれます)。
それに対して、フルートはそのような機構を持っていません。
クラリネットの持つシングルリードやオーボエやファゴットのダブルリードといった機構もありませんが、どちらかというとこちら側に原理が近いため、木管楽器に分類されます。
フルートとは?
フルートとはどんな楽器かご存じでしょうか?
独学でフルートをやりたい方はすでにご存じでしょうが、こんな楽器です。
様々な種類のフルートがあります。
一般的に演奏されているフルートは、以下のようなものです。
そしてこんな音色がします。
ドビュッシー作曲『牧神の午後への前奏曲』
なぜ横に構えるの?
By エドゥアール・マネ - The Yorck Project: 10.000 Meisterwerke der Malerei. DVD-ROM, 2002. ISBN 3936122202. Distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH., パブリック・ドメイン, Wikipediaより |
なぜフルートは楽器を横向きに構えるのかご存じでしょうか?
実は横に構えることで様々なメリットがあるのです。
メリット
リコーダーのような縦笛は、歌口(楽器をくわえるところに空いている穴)からエッジに「ブロック(Block)」や「ケーン(Kern)」と呼ばれる部分があります。
Aの部分がケーンやブロックと呼ばれる部分です。 Bが空気の通り道、Cで空気のビームが分断され、音が出ます。 |
Von Bluewave - http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Recorder300.png, Gemeinfrei, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2288577
このブロックが息のビームの方向を決めてくれるため、演奏者が息を楽器に吹き込むと簡単に音が出ます。
しかし、横笛にはこのブロックがありません。
ブロックが無いため息のビームの方向を自分で調整しなければならず、横笛の音を出すためには練習が必要です。
しかし、息のビームの方向や太さなど様々な要素を自由に調整することで、より多彩な音色や大きな音量で演奏できるようになりました。
さらに、ビームの方向が自由に調整できるため、楽器の音域もより広くなりました。
尺八のようにブロックをもたない縦笛もありますが、歌口が管体の直径と同じになってしまうと音色と音量のバランスが上手く取れず、またこれらの楽器は楽器を口にあてておくことが難しいため、多くの音孔をもち技巧的に演奏することにも向いていないので、
西洋音楽で求められる「明瞭な美しい音色」のために採用されることはありませんでした。
西洋音楽で用いられるオーボエ、クラリネット、ファゴットといった縦笛は、「リード」と呼ばれる葦や竹、時にはプラスチックのような合成樹脂でできたものを使用します。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/リード
フルートは金属管なのに木管楽器
ほとんどのフルートは金属でできていますが、オーボエやクラリネット、ファゴットと同じく『木管楽器』に分類されます。
なぜだかご存じでしょうか?
昔のフルートはリコーダーのように木でできていたためという理由の他に、発音の原理があげられます。
金属でできている、いわゆる『金管楽器』はマウスピースという部分が付いており、唇を振動させることで音を発生させています(唇簧(しんこう)やリップリードと呼ばれます)。
それに対して、フルートはそのような機構を持っていません。
クラリネットの持つシングルリードやオーボエやファゴットのダブルリードといった機構もありませんが、どちらかというとこちら側に原理が近いため、木管楽器に分類されます。