レフォームフルートの指遣い

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シュヴェードラー著『フルートとフルート奏法』より、レフォームフルートの指使いです。シュヴェードラー自身の開発した楽器について書かれています。

レフォームフルートの指使い

 

レフォームフルートは、主に指使いもしくは演奏方法という点では一般的なフルート(※訳注ベーム式の事ではない)と異なる。


一般的なCキーと小さいFキーの音を出すとき、それらはそこでほとんどの音を半音あげるため避ける事が出来ない無駄がある。

 これらのキーの取り扱いはレフォームフルートでは自動的に解決し、演奏は自然にきわめて楽になる。

 第2、3オクターブのC、 2/456□ もしくは 2/□ の指使いは、Cの音響上の自然な指使いと同じ音色である。

1、2オクターブのFisの純粋な音色は、通常のフルート上ではただ両方のFキーを付け加える事で可能であるが、レフォームフルートではFisキー(Fis Brille)により自動的に演奏出来る。

またトリルも一般的なフルートでは、キーシステムの都合で完全に正確には演奏はされない。


 この本の終わりの練習曲をゆっくり、また几帳面に指使いを守り練習しなさい。

私は指使いの継続的な補強のため、ライヒャートの7つの日課練習(Sieben tägliche Übungen von M.A.Reichert,op.5)の利用をすすめる。

これは学習者を活発に刺激し目的に近づけるために、完全に適している。


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訳注:シュヴェードラーが書いている通り、当時の一般的なフルートは現代のベーム式フルートとは違い、音階を均一に吹くことが極めて難しく、トリルの際には半音低い音を吹かなければならないことが多々ありました。
シュヴェードラーはそういった問題点をベームとは違うアプローチで解決し、円錐管フルートを独自に極めて発展させました。

ここで紹介されているシュヴェードラーの本の練習曲、およびライヒャートの7つの日課練習op.5は以下のページから無料ダウンロードできるので、持っていない方はご利用ください。



シュヴェードラー関連の楽曲の記事のリンク↓
http://schwedlerfloete.blogspot.com/2016/01/blog-post_21.html


ライヒャートの7つの日課練習op.5がダウンロードできるサイトの記事のリンク↓
http://schwedlerfloete.blogspot.com/2015/12/blog-post_14.html



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