楽器の手入れ
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すべての木で作られた楽器はたくさん、あるいはわずかにゆがんだり、割れたり欠けたりする。理にかなった楽器の取り扱いをすることにより、これらの問題を防ぐことができる。しかし、たやすく手にはいる楽器では、たいていすべて気をつけることはない。なぜなら楽器製作者たちはたいてい、軽いヨーロッパ産の木材を用いるからである。海外からの重い木材は、加工前に十分に準備され乾燥されていれば大きな抵抗力がある。割れや歪みの主な原因はたいてい、新しい楽器において楽器を吹いた後に管体の水分を拭うことを怠るからである。また、直射日光にや、特に温度が暑すぎたり寒すぎたりすることでもしばしば起こる。
象牙の管体の割れは、たいてい温度と、温度変化による金属部分の突然の膨張によって引き起こる。管体に水滴が広がらないように、水滴を拭うことを怠ってはならない。また楽器を暖かすぎるところにおいてはならないし、寒すぎるところで楽器を組み立てる場合には十分に注意しなければならない。無理矢理に管をねじ込むと楽器が割れてしまうことがよくある。また管体の継ぎ目のコルクは十分に油を塗ってけば、無理矢理押し込んだり、楽器を組み立てたり外す時に割れることをあらかじめ防ぐことができる。
木製のフルートの割れる原因
すべての木で作られた楽器はたくさん、あるいはわずかにゆがんだり、割れたり欠けたりする。理にかなった楽器の取り扱いをすることにより、これらの問題を防ぐことができる。しかし、たやすく手にはいる楽器では、たいていすべて気をつけることはない。なぜなら楽器製作者たちはたいてい、軽いヨーロッパ産の木材を用いるからである。海外からの重い木材は、加工前に十分に準備され乾燥されていれば大きな抵抗力がある。割れや歪みの主な原因はたいてい、新しい楽器において楽器を吹いた後に管体の水分を拭うことを怠るからである。また、直射日光にや、特に温度が暑すぎたり寒すぎたりすることでもしばしば起こる。
象牙
象牙の管体の割れは、たいてい温度と、温度変化による金属部分の突然の膨張によって引き起こる。管体に水滴が広がらないように、水滴を拭うことを怠ってはならない。また楽器を暖かすぎるところにおいてはならないし、寒すぎるところで楽器を組み立てる場合には十分に注意しなければならない。無理矢理に管をねじ込むと楽器が割れてしまうことがよくある。また管体の継ぎ目のコルクは十分に油を塗ってけば、無理矢理押し込んだり、楽器を組み立てたり外す時に割れることをあらかじめ防ぐことができる。
コルクの弾力を保つために、楽器を必要以上に長い間つなげたままにしないようにしなければならない。
特に注意することは、水滴を布で拭うことで歌口の縁を鈍く磨り減らさないようにすることである。それは音の発生に影響し、見た目も良くない。
頭部管を拭う際には、掃除棒が反射板(Stimmpfropfen)に触れないように気をつけなければならない。なぜならそれらは簡単に破損するからである。反射板の小さな凸凹はフルートの発音にかなり不都合になる。時々キーを取り外し綺麗にしなければならないが、清掃剤を用いてはならない。茶色、もしくは脂で汚れたキータンポはベンジンで綺麗にできる。特に開いた状態のCis,C,Hキーは重要である。
キーのバネの受け板には脂を塗る。しかしオイルではなくワセリン(Baseline)を塗る。オイルはキーを支える軸受けに注し、軸受けの木が少しずつ柔軟になり、それにより軸受けが緩むようにする。
木製フルートの管体にオイルを塗るべきか
木管の楽器の管体内部にオイルを塗るべきか、という質問にははいと答えよう。管体にオイルを塗ることは楽器を維持し、特に暑い時期に発音の負担を減らす。もっとも適切なのは次のやり方だ。
まず、キーを取り除く。
柔らかいブラシなどで管内を綺麗にする。
石鹸と水で念入りに掃除する。
完全に乾かした後、刷毛でオイルをムラなく塗る。
数時間後に丁寧に染み込まなかったオイルを拭き取り、オイルの残りがキーのタンポに触れないようにする。
管体に塗るオイルは、アーモンド油、桃の種油(Pfirsichkernöl)、そしてプロヴァンス産純良オリーブ油が適している。
管体の掃除
管体の水を拭うためには、柔らかいクロスか布で行う。繊維がほつれず、管体を通す時にひっかかからないものが良い。手によく汗をかく奏者は、フルートを使用した後に楽器をよく拭くことを怠ってはならない。そうしなければ特に銀のキーはすぐに黒くなる。
楽器を吹くことで生じた水がキーの下に溜まった時は、キーを上げたままにしておく。キーや音孔に特に水が吸収された時は念入りに布で拭って乾かし、トーンホールの縁にいくばくかの油分を塗る。管体にオイル塗りを行った後に都合が良いのは、水がトーンホールに向かい合った内壁を通り過ぎることである。水が通りやすい道ができるからである。水が管内に溜まると奇妙な震えた音が発生する。手のひらでフルートの管の端を軽く叩けば、これらの不都合を取り除くことができる。
確実にキーが閉じていることは、良い発音のための主要なことである。
少しでもキーば閉じていないと、たいていはそのせいで水が溜まる。たいていそれによってすぐにキーのタンポは硬くなり、油分を失う。そしてトーンホールをちゃんと覆わず、そのせいで邪魔なペシペシいう騒音が起こる。
上記に書いた象牙の頭部管は、時間が経つと黄色や茶色に変色し見栄えが悪くなる。湿ったところや、頻繁に汚れた掃除棒をフルートの横に入れておくとすぐに黄色くなる。
こういうことが起こった時しなければならないのは、象牙の頭部管を漂白するために春に日に当てなければならない。そのために必要なのは象牙を白い下敷きの上に置くことである。黒いものの上は熱くなり、頭部管が粉々になる恐れがある。頭部管以外の木でできた部分は、漂白している間は取っておかなければならないし、頭部管の金属の部分は紙を巻き付けておかなければならない。漂白を早めるために毎日一度、象牙に普通の(掃除用ではない)テルペンチン(松ヤニ)を塗ることである。象牙の頭部管はそうすることでとても素晴らしい見栄えになる。
現在はプラスチックや金属の頭部管の方が用いられることが多い。特に好まれるのが金属製の頭部管にプラスチックのリッププレートのついたものである(レフォームフルート)。これらは発音のためには最高であり、見た目も良く保ち、丈夫で取り扱いやすく、そして安価である。
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