フルートの各部分

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フルートの主な部分は、頭部管、中管、足部管からなる。頭部管にはコルクやネジで留めた反射板、歌口と調音用の音栓(Stimmzug)があり、中管と足部管にはキーと音孔がある。


反射板


コルクもしくはネジで留めた反射板は異なる目的で利用される。頭部管の端についているボタンのようなものを回転させることで、反射板の位置を動かすことで反射板の位置が歌口から遠くなったり近くなったりと調整する。反射板の位置を調整することにはフルートの管を長くしたり短くしたりするような作用があり、そのことで音程を高くしたり低くしたりして調整することができる。また反射板の位置を調整することはただ音程を整えるだけでなく、歌口に影響し低い音域や高い音域の音の発音にも作用する。

歌口から反射板がより近い位置にある場合、高い音は軽い発音になり音程が高くなり、元の位置に戻せば低音域が楽になる。コルクの反射板の位置は歌口の中心から16から19mmにある時、高い音から低い音まで即したものになるであろう。
フルートの頭部管のコルクの位置



コルクの位置を固定しておけるように、頭部管の内径ほどの大きさの木のポールを使用する。そのポールの先端には16mmと19mmの位置に刻みがついている。これを用いることで頭部管の歌口からコルクの反射板がどのくらいの位置にあるかを正しく知ることができる。

木のポールは反射板のコルクが取れないように働いている。ベームフルートでは頭部管が足部管側に向かって広がっているために、コルクの反射板では飛び出してしまうからであるからである。

必要ならば反射板を取りのぞいて掃除することができる。もし頭部管の内側にカビや薄層がある場合、一番こまかい紙やすりやサンドペーパーでこすりとり、掃除用の布で完全に拭い取る事が出来る。頭部管は外側も内側も必ず清潔に保たなければならない。

予防手段として金属の円形の板で覆ったコルクの反射板は、音の質が良くないので勧められない。



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