無料楽譜の利点と注意しなければならない事
インターネットの発達した現在、楽譜を無料で手に入れる事ができるようになりました。
特に有名なIMSLP(ペトルッチ国際音楽ライブラリー)では、作曲家の死後数十年経って著作権の切れた楽譜をダウンロードできます。
通常購入すると以上なくらい高い楽譜も、このサイトでは無料で閲覧、ダウンロードすることができます。
無料でダウンロードできると聞くと、なんだか多数ある海賊版の違法サイトを連想しがちですが、このIMSLPはしっかりとした信頼に基づいています。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/国際楽譜ライブラリープロジェクト
ウィキペディアの作曲家のページを見てみると、下の方にこのサイトへのリンクが貼られていることが多いです。
ただし、ジブリやアニメソング、J-ポップスなどの曲は、著作権が消滅していないため一切ありません。
あくまで作曲家の死後50年、もしくは70年以上経って著作権が消滅した曲が公開されております。
当然の事ながら、これらの楽譜を利用するにあたりいくつかの決まりがありますので、必ず確認しておきましょう。
言うまでもなく最大の利点は、有名なクラシック曲、民謡、ポップスなどの楽譜を無料で手に入れる事ができるという事です。
例えば、有名なプーランクのフルートソナタの楽譜もあります。
リンク:http://imslp.org/wiki/Special:ReverseLookup/367456
※ダウンロード方法でわからない時は、下の記事を御覧ください。
また、作曲家の手書きの楽譜(マニュスクリプト)は、出版されているものは高価なものが多いですが、これらも無料で閲覧する事ができます。
例えば、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」の手稿などもあります。
リンク:http://imslp.org/wiki/Special:ReverseLookup/411013
また、バッハの「無伴奏フルートのためのパルティータ」の手稿もあります。
リンク:http://imslp.org/wiki/Special:ReverseLookup/324760
ちなみにこの曲はバッハ自身の楽譜は残っておらず、バッハの他の作品(無伴奏バイオリンのためのパルティータ集)の終わりに続けて書かれており、2人の者筆者によって書かれた事が手稿譜を見ると素人目にもわかります。
これらのことについて詳しく解説している記事も参考までに載せておきます。
参考:楽曲分析 バッハ 無伴奏フルートパルティータ BWV 1013
楽譜をダウンロードする前に利用規約を必ず読みましょう。
ここではいくつか特に注意しなければならない事を抜き出してみます。
おさらい会などで用いる事ができますが、入場料等、演奏する際に料金が発生する場で使う事は禁止されています。
あくまでも勉強や研究のために公開されているということを忘れないようにしましょう。
作曲家、楽譜出版社に不利益になることは、巡り巡ってフルートや音楽業界の衰退につながってしまいます。
要するに、IMSLPの楽譜を印刷、製本して誰かに売ってはならないという事です。
常識で考えれば当たり前の事ですが、明文化しないと守らないとんでもない輩がいるのでこのように書かれています。
演奏家として何よりも問題なのが、IMSLPには古い楽譜しかないということです。
時折、ベーレンライターなどの有名出版社の最新版の楽譜が、教育目的で公開されている事もありますが、大半のものは出版されてから最低50年は経っており、100年前に出版された楽譜もかなりあります。
間違った音があったり、アーティキュレーションが現代とは全く違ったりと、楽譜の信用度がかなり低いので、人前で演奏するにはやはり信頼できる出版社から楽譜を買わなければなりません。
また、特にバロック、古典のものは手書きの楽譜も多く、読みづらいものもかなりあります。
あくまで参考程度にとどめておきましょう。
とはいっても、大量の楽譜を無料ですぐに見る事ができるのは大変便利です。
私はiPad Proのような大型のタブレットに楽譜をいれ、必要な時に見るようにしていますが、大量の重たい楽譜を持ち運ばずに済むようになってとても重宝しています。
以下のリンクに、多くのフルートの曲をまとめてあります。
フルート楽譜200曲無料ダウンロード
特に有名なIMSLP(ペトルッチ国際音楽ライブラリー)では、作曲家の死後数十年経って著作権の切れた楽譜をダウンロードできます。
通常購入すると以上なくらい高い楽譜も、このサイトでは無料で閲覧、ダウンロードすることができます。
無料でダウンロードできると聞くと、なんだか多数ある海賊版の違法サイトを連想しがちですが、このIMSLPはしっかりとした信頼に基づいています。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/国際楽譜ライブラリープロジェクト
ウィキペディアの作曲家のページを見てみると、下の方にこのサイトへのリンクが貼られていることが多いです。
ただし、ジブリやアニメソング、J-ポップスなどの曲は、著作権が消滅していないため一切ありません。
あくまで作曲家の死後50年、もしくは70年以上経って著作権が消滅した曲が公開されております。
当然の事ながら、これらの楽譜を利用するにあたりいくつかの決まりがありますので、必ず確認しておきましょう。
1、利点
言うまでもなく最大の利点は、有名なクラシック曲、民謡、ポップスなどの楽譜を無料で手に入れる事ができるという事です。
例えば、有名なプーランクのフルートソナタの楽譜もあります。
リンク:http://imslp.org/wiki/Special:ReverseLookup/367456
※ダウンロード方法でわからない時は、下の記事を御覧ください。
また、作曲家の手書きの楽譜(マニュスクリプト)は、出版されているものは高価なものが多いですが、これらも無料で閲覧する事ができます。
例えば、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」の手稿などもあります。
リンク:http://imslp.org/wiki/Special:ReverseLookup/411013
参考:牧神の午後への前奏曲
また、バッハの「無伴奏フルートのためのパルティータ」の手稿もあります。
リンク:http://imslp.org/wiki/Special:ReverseLookup/324760
ちなみにこの曲はバッハ自身の楽譜は残っておらず、バッハの他の作品(無伴奏バイオリンのためのパルティータ集)の終わりに続けて書かれており、2人の者筆者によって書かれた事が手稿譜を見ると素人目にもわかります。
これらのことについて詳しく解説している記事も参考までに載せておきます。
参考:楽曲分析 バッハ 無伴奏フルートパルティータ BWV 1013
2、注意しなければいけない事
IMSLPの楽譜を使う際に気をつけなければならない点がいくつかあります。楽譜をダウンロードする前に利用規約を必ず読みましょう。
ここではいくつか特に注意しなければならない事を抜き出してみます。
1、有料公演では使えない
おさらい会などで用いる事ができますが、入場料等、演奏する際に料金が発生する場で使う事は禁止されています。
あくまでも勉強や研究のために公開されているということを忘れないようにしましょう。
作曲家、楽譜出版社に不利益になることは、巡り巡ってフルートや音楽業界の衰退につながってしまいます。
2、公開されている楽譜を、他人に売ってはならない。
要するに、IMSLPの楽譜を印刷、製本して誰かに売ってはならないという事です。
常識で考えれば当たり前の事ですが、明文化しないと守らないとんでもない輩がいるのでこのように書かれています。
3、楽譜の信頼度
演奏家として何よりも問題なのが、IMSLPには古い楽譜しかないということです。
時折、ベーレンライターなどの有名出版社の最新版の楽譜が、教育目的で公開されている事もありますが、大半のものは出版されてから最低50年は経っており、100年前に出版された楽譜もかなりあります。
間違った音があったり、アーティキュレーションが現代とは全く違ったりと、楽譜の信用度がかなり低いので、人前で演奏するにはやはり信頼できる出版社から楽譜を買わなければなりません。
また、特にバロック、古典のものは手書きの楽譜も多く、読みづらいものもかなりあります。
あくまで参考程度にとどめておきましょう。
終わりに
とはいっても、大量の楽譜を無料ですぐに見る事ができるのは大変便利です。
私はiPad Proのような大型のタブレットに楽譜をいれ、必要な時に見るようにしていますが、大量の重たい楽譜を持ち運ばずに済むようになってとても重宝しています。
以下のリンクに、多くのフルートの曲をまとめてあります。
フルート楽譜200曲無料ダウンロード