フルートの起源と発展3 トラヴェルソの誕生と改良

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横笛の誕生と改良


横笛はこの頃から生まれている。

1487年にツォルラーン伯爵ゲオルク・フォン・フルンツベルクは、大軍を集めて彼らをスイス式に武装させた時、太鼓とともにスイス式の笛も持たせている。当時のその笛はまだ単純で、片方の端が塞がっている短い円錐形の管だった。そして歌口の他に6つの指孔を持っていた。
 フランスにおいても同じような笛があり、7つの指孔を持ち、一つの指孔はキーで塞がれるようにできていた。低い音を出せるようにするために管を長くすることが必要であった。そして発見されたのが、円錐形に作られた管は2オクターブと3オクターブにとって都合が良いことであった。
 それは徐々に楽器として改良され、誰かが下のレから3オクターブの音域まで演奏できるようにした。

 音の純正な並びは自由で、かなりの改める点があった。
音程が悪いというこれらの傾向を改善するために、リコーダーの場合と同じく、間もなく横笛でも管体を幾つかの部分で継ぎ合わせて作られるようになった。楽器の軸受けになる部分(Versatzstück)とはめ込む部分(Einsatzstück)は、それによりいっそう便利になった。その長所は、簡単に安全な楽器ケースにしまえるようになったことで、その当時とても好まれるきっかけになった。

 はめ込む部分は7つもの部分に上ることもあった。大抵は真ん中の部分で、異なる長さのものであった。時折タル(Fässchen)と呼ばれることもあった足部管は、長さを変えられるよう可動式であった。これらの調整するための機構を持つものは、私が所有しているそのような古い笛のように、世界ではほとんど見られなかった。音色に相当良い影響を与えたのは、頭部管にねじ式の栓を取り付けたことであった。







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